参議院選挙 外国人問題が特に顕著

参議院選挙が昨日終わりました。

17日間に及ぶ選挙戦、有権者の皆様には大きなマイクでお話したり道を塞いだりと色々ご迷惑をおかけしました。しかしたくさん温かい言葉をかけて頂く機会が多く、とても励みになりました、ありがとうございました。


今回、兵庫県の参議院選挙の結果は、維新の吉平さんは落選という結果となりました。

こちらも応援頂いた皆様には本当に感謝しております。力不足で押し上げることができず申し訳ありませんでした。

ちなみに芦屋市では

泉さん  14,192票 

吉平さん 7,238票 

かださん 6,296票 

藤原さん 5,274票

という結果となりました。


吉平さんの今後は分かりませんが、できることなら今後も兵庫で一緒に活動していくことができたら良いなと思っています。とても活発に活動し、能力も高い方なのできっと議会にいっても活躍できるはずです。その日が来ることを楽しみにして一緒に頑張りたいです。


さて今回は維新の政策提案として社会保険料の削減を上げていました。

これのインパクトが弱かったのかな…と思いました。いやでもやっていることはとても良いと思いますし、漠然とした政策提案よりももう一歩進んだ内容で僕はこの提案をする維新で良かったです。


社会保険料の見直しというのは、いわゆる今話題のキーワード「手取りを増やす」ための手法なんですよね。

このキーワードを作ったのは国民民主党ですが、その手取りを増やす手法についてはあまり知らない人も多いのではないかと。

その手法の中でもよく言われているのは「178万の壁」、所得控除が発生する所得金額を引き上げるものです。一見これは良いように見えますが、ある程度金額が超えたところ(たしか106万くらい)から社会保険料が発生し、所得控除の額が178万に引き上げられても社保負担額が増えて対して手取りは増えないんじゃないかって疑問が残るままです。そして国は減収するので予算立てが大変に。

他の政策を見てもガソリン減税、消費税減税、電気代値下げなど、まず国の予算を投入し経済活性化を促した上で収入が増えていく好循環をつくるというもの。これは僕も賛同しますが、一旦お金を使う政策なので実現にはそれなりの時間をかけて検討を重ねた予算要求が必要で、実際中々難しいんじゃないかなと見込んでいます。


維新はまず削減、無駄にかかるコストをカットして財源を作ってからそれを活用します。今ある予算を使わないようにしています。だから政策実現性が高いと考えられます。

ただここで厳しいのは、維新が提案する社保の見直しが実現したとして、恩恵を受けるのは現役世代1人当たり平均して年間6万円……実際しょっぱい金額なんです。

これだったら自民党の1人2~4万円給付のほうが良いってなりますね……。


そして今回はメディア戦術に大きな変化が、兵庫県知事選挙でも顕著でしたがSNS活用がめちゃくちゃ選挙に影響を与えました。既存政党はここが弱いです、維新も。

多くの議員は…僕自身もそうですが、SNSやっても地元の人なんて見てないし、やる意味なんてないよねって思ってました。それより地道な地域活動がものを言うって。

市議会議員単位ではそれでいいかもしれませんが県議や国会議員になるとそうも言ってられないのですね、ここの感覚を研ぎ澄まさないといけないなと反省しています。


今回の争点は手取りを増やすことになるものかと思っていたらいつの間にか外国人問題、日本人ファーストが取って代わられていた…。これも日本保守党や参政党のブランド戦略に巻き込まれていった感じです。SNSは、元よりクルド人とか中国、ベトナム人の犯罪系の投稿が注目を浴びていおり、それ関連の投稿をすると伸びる傾向がありました。

そこにうってつけの参政党や日本保守党といった政党が現れたんですね。しかしこれも政党のネット選挙戦略なのではないかと思います。非常に優れた情報キャッチ能力と政策立案能力です。


ただ個人的にはこの分断を生むというか、仮想敵を作るような論争ってあまり好きではないんですよね。

ニセコ町の土地購入問題、スパイ防止法の制定、クルド人問題とか、そういったものは厳罰に処分や制度改正をしないといけないと思っています。特に日本の土地を外国人が購入できるという状況は見直さないといけません。海外を見ても外国人が自国の土地を購入できるという例はほぼ無いので、日本が特殊です。スパイ防止法も維新は必要性を感じて議論をしているはず。

そんな制度設計の見直しに留まれば良いものの、国交断絶であったり移民全般を批判する内容も散見されSNSは苛烈を極めていきます。

善良な外国人もたくさんいるんですよね。

犯罪率を見ても外国人の犯罪が多くなっているとは言えないです。実際外国人は増えているので、マナーであったり、僕は外国人というだけでちょっと威圧感を感じたりしてなんとなく緊張するのでその辺りで良い印象は無いのかも。

僕自身も道で横並びになって自転車を漕いで道を塞ぐ外国人と遭遇すると嫌な気持ちになりました。けれども日本の中高生もそんな感じですし、外国人だからとか日本人だからとかは自分の主観で感じ方が変わっているんだなと整理しています。

実際、外国人の方が道を聞いてきたり、ちょっと話をする機会があると人の印象って変わりますよね。知らないだけで、その人を知ってみるとむしろ好印象だったり。今必要なのはそんなふうに多文化と交流する機会なのかもしれないと思っています。


そしてもう一つ、中国の侵略を恐れている方は多くいると思いますが、逆にこちらから中国に行って向こうの経済圏から日本を豊かにするという考えもできるのではないかと。

一番経済圏が近い海外を切っていくことは不可能。そして少子高齢化で内需が減っていく国内に目を向けるよりは、海外経済圏を相手取って日本有利に働かせることが今後の日本経済の活性化に必要ではないかと思います。


選挙から外れたことをたくさん書きましたが、今回の選挙結果は予想できないことばかりでした。今後の自分の活動の仕方も見直して皆さんに評価してもらえるようにしていきたいと思います。

あさうみ洋一郎 -芦屋みらい-

兵庫県芦屋市で日本維新の会の市議会議員として政治活動をしています。 ただいま33歳、10歳の娘と5歳の息子を子育てしながら活動しています!

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