2024年12月定例会 夫婦別姓について
今日で12月定例会が終わりました
他市の議会でも同時期に請願が出て話題になっているのですが、芦屋市議会でも同様の請願が上がっていました
それが
請願第10号「選択的夫婦別姓制度の速やかなる導入を求める意見書」採択に関する請願です
夫婦別姓を芦屋市議会で推進してくれという内容です
ただ、大体国政に関する請願はニュアンスとして「〇〇に関して協議してほしい」と柔らかく求めることが多いイメージですが、今回は「夫婦別姓制度の導入を求める」と強気な内容でした。ここで賛否が結構分かれると思います。本当はもう少し柔らかい内容にしてほしかった……
今回、芦屋の維新会派は会派内で賛否が分かれました。私と大原さんは夫婦別姓賛成、橋本さんは反対でした。会派なのに賛否が分かれてしまうなら会派の意味は……?と思う方も多いと思います。
私たちはその線引きとして、市政に直結する問題については会派内で考えをすり合わせして統一しています。維新は国政政党であるものの、第一に私たちは市政のために集まっていますから、市政に関するところは投票して下さった市民の方が混乱しないように考えを統一します。一方で国政に諮るべき問題や個人の思想に関わる分野はそこまで制約を持たせないようにと考えています。大枠は同じ方向を向いていても、全てが全て同じ考えの人を集めることは無理です。無理に他の考えを押し込める方法をとって賛否を統一させてもいずれはハレーションを起こします。
ということで今回は会派での賛否の拘束はしませんでした。
そもそも維新は政党的には選択的夫婦別姓制度の推進にはやや前向きです。
ですが今よく唱えられている夫婦別姓を進めていこうというものではなく、通称使用を拡げていくという考えです。戸籍法を変えたりせず現行法の緩和で社会的に別姓を名乗りやすくしていこうということですね。これはこれで良いと思うのですが、やはり議論が中々前に進まない現状があります。
今回の請願内容は維新の考える選択的夫婦別姓制度と異なりますが、いずれにせよ同じジャンルの中で議論を進めてほしいという思いで賛成しました。
また私ごとですが、私は前の父の姓を使っています。私が小学生の頃に母が離婚し、その後再婚をして何度か姓を選択するタイミングがありました。結局のところ、私は元々の姓を気に入っていて一度も自分の姓を変えることはなかったのですが、そうすると戸籍も前の父に結びついたままとなっており、相続の話や市のサービスを受けるときに親権者と戸籍の親が違うときにそれを証明する別書類が必要になったりとちょくちょく困ることがありました。
通称使用の拡大を進めていくことでも全然構わないのですが、多様な家族の在り方があったり、年々離婚率も増えている中で、私と同様にちょっと困ったことに巻き込まれた子どもも増えているのだろうと思うと夫婦同姓で縛ることの弊害が出てきていると思いますので、ちゃんと議論して前に進めてほしいと思っています。夫婦だけの問題じゃないってこと。
賛成多数で可決となりましたが、自民党さんと至誠会さん、維新の1人は反対、他は賛成ということで票差は僅差です。10票 対 7票
つまり今後も慎重かつ活発な議論が必要な話題、西宮市議会や神戸市会では反対多数となっているので芦屋が賛成多数だからといって前のめりにならず、これからの議論で示されるデータや方針案などを参考にリアルタイムで考えていきたいと思います。
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