話題の県知事選挙

私の見聞きした話とネットで話題になったところをこれは本当だなと思ったところを抜き出して書きます。とても長文になりました。色々溜まっていたのかもしれません。


まずは斎藤知事がご当選されたと速報が出されました、おめでとうございます。

これからの県政運営に期待をしています。

それでは3人の候補の思うところを書いていきます。


清水候補

今回一番平和な選挙ができた候補だったと思います。

政策も特に悪いものはなく、兵庫選出の参議院だから色々な地域で活動して見えたところがあるんだろうなと感じていました。ただビラでメッセージをうまく伝えられていないのでは?と感じました。

もっと数字を使ってどれだけ成長させるか、今が大変な状況かを伝えるような内容があればと思いました、そういう意味で兵庫に密着した政策ブレインが必要だったかもしれないです。

近くで活動されるタイミングと私の空いている時間が合わず手伝いに入れませんでしたが、応援したいなと思う候補でした。維新を抜けての立候補でしたが、最後まで自分が維新を抜けたことで兵庫維新の内部が斎藤派or清水派で割れてしまわないか、混乱を招かないかの心配をされていました。表裏なく良い人です。

きっと県知事になっても渉外関係をうまく渡れる人材だと思います。


稲村候補

今回は別に加古川市長が選挙に出るのでは?という話も聞きました。けど現職市長が職を辞して出るわけにはいかないので……。

その辺も含めると稲村さんに白羽の矢が立ったのは選挙直前でしょうから、本人にどれだけ心構えがあったかは分かりません。多分もっと事前準備をしてコンディションを高めていたら当選が十分あったと思います。

例えば、私が疑問に思った市長会有志の稲村候補支持表明ですが、やるなら選挙前に立候補要請を出したり事前に物事を進めますし、そのあたりの(今さらでは…)って動きが良くないなと思っていました。そんな感じを見ているとバックに付けてもらった団体にも挨拶に行けてないでしょうし、組織もまとまってなかったのではと思います。「絶対勝てる選挙だから!」みたいな感じで話が来ていたのかもしれないですね。

ひとまず応援している人らの選挙のやり方が良くないかなと感じてます。共産党が下向きなのも同じ理由だと思っていますが、プラカードや横断幕を掲げて声を出し続けるやり方は周りから見ると異様です。そんな感じの選挙手法は見直したほうが良いかなって思います。各所で勝手に稲村候補を応援している写真が上がっていたりするのをみていましたが、通行人に好感を持たれるようなやり方ではないものでした。


斎藤候補

元職にしてダークホースすぎる存在です。正直辞任時に当選は厳しいだろうと思っていました。

ここまで人が集まるような展開になったのは間違いなくNHK党の乱入です、これは予想できません……。

最初は立花候補が勝手に県庁内の事情を暴露しているという状況でしたが、途中で一緒に活動もしていた?のでそれは良くないと感じますし、選挙中なので他候補の活動を制止することは難しいと思いますが立花候補の行き過ぎた活動を何か止める手立ては無かったのか、斎藤候補の方から打ち出してほしかったですね……。(すみません、斎藤候補が立花候補とは一緒に活動をしていないと明言していました)最初は事情を知れたと喜んでも後からやり方に嫌気を感じて心が離れた県民もいると思います。

あと応援している議員は個性的な人らが集まっているなと見ていました。議員仲間からは結構好き嫌いが分かれる方々です、斎藤候補を応援したいけどあの議員と一緒はやりづらいな…ってことで応援に行かなかった議員の話もいくつか聞いてます。とはいえ、応援する議員たちがまずは偉い、すごい。勝たせたい人がいるならしがらみとか友好関係とか気にせず駆けつけられる熱意が必要ですね。

しかし何より聴衆の数がとんでもない。こんなに人を集められる政治家はいないだろうと思います。素直にこれはもう斎藤さんがめちゃくちゃ良かったです。政治家として、こんな光景を見せてくれたことに斉藤陣営に感謝します。



今回の騒動について

・公益通報保護

・パワハラ

・おねだり

・キックバック


今回の斎藤知事のだめだったよと言われているのは上の4点だと思います。

公益通報保護については、弁護士の意見で分かれるところと思いますが、私の友人で公益通報保護を実際に取り扱っていた者に「これってどうなん?」って聞いたところ、「ほぼアウトなやり方をやってる」という話でした。内部通報窓口を通していない、十中八九ウソついている、外に自分で文書を撒いているとしても、それを基に作成者を特定することが問題になるというところで、これは上に立つものとして慎重に動かなければいけない問題でした。

解釈は弁護士によって異なると思いますが、どんな形で届けられたものであれ、訴えがあるものは保護対象にすることという被害者救済が根幹にあります。


パワハラについては、事実は噂で聞くより小さい内容でした。噂のままでもあれがパワハラ認定されることはないなっていう内容です。メディアの報道の仕方が過剰に感じるものでした。まだパワハラ認定されていないのにパワハラパワハラと言われ続けていたので、うーん…と。

一応、証言だけでもパワハラ認定が可能です。けれども第三者も目撃していたり、部屋の向こうにいる誰かがそれを聞いていたりという、斎藤さんと行為を受けた方とまた別の方の証言が一致しないと認定までならないです。(今回録音や録画もなさそうですし…)

あと何度も何度も侮辱などの行為が日常のようにくり返されること、「何度も」というのが必要で、単発で認定はされないです。(死ねとか、殺すぞというような直接的に身の危険を感じる発言は1発アウトになるケースもあるようです)


おねだりについては、社交辞令で「すごく良いですね!もっと持って帰りたい!」というのくらい言うでしょうし、私はそんなに重く受け止めてなかったです。地方に行くほどいろんなものを渡してくれるので、そのあたりは民間の感覚とズレてくるかもしれません。地方の企業や行政はふるさと納税もフル活用していますが、地元活性化に必死です。地産品などをアピールしてもらうためにいろんなものを渡してくれます。知事が他県に訪問する際にその地域のものをお土産に持っていくかも知れないですし、その先で気に入ってもらえればまた繋がりが生まれるかもしれませんしね。

余談ですが、贈答品を送り合う文化はその地域を豊かに発展させるという論文を見ました。ものを送ることが日本では大きなロビー活動になるので、その地域を発展させるために必要なことなのかもしれません。

一人で持ち帰ったとか色々話が出ていますが、それくらいどちらでも……という感じです。しかし一度嫌われると小さいことまでも嫌に見えてしまうので、そんなところまで指摘をされるくらいに嫌う人もいたのだろうと思います。


キックバックについては、今見られている報道の内容だと合法で問題ないという判断をしています。私の中のアウトの認識は「私服を肥やしている人がいる」場合です。もうそれだけ。

中小企業に融資をする銀行の補助金増額をされてもそんなに銀行に実入りはないですし、もう廃止する予定だった事業ですが、突然廃止をするのではなく緩和として補助金を入れる措置は適正だったと思います。

各企業に寄付を募りにお願いに行く行為も一般的に行われることなので特に問題視していません。これは寄付された先の使い道をよく思っていない人が一定いそうですね。ここはどれくらいの効果があったのかよくわからないので何も言いません…。一応下のURLの調査を見ると15億円くらいの経済効果とか評価をされているので、観光資源としては有効に働いたのではないかと結論付けられそうですが、私自身経済効果という言葉をあまり信用していないというか理解していないところです…。

https://www.apir.or.jp/research/post15599/


ということなので、今回の騒動で9月ごろから集中的に言われていたのは公益通報保護の点だったと感じています。この部分は亡くなられた局長の動き方も良くなかったので非常に揉めるところですが、斎藤知事の一番ウィークポイントになるところだったので指摘が多かった印象です。


何が悪かったのか?


今回の騒動で一番良くなかったのは県議会です。やり方がきつい。

立花候補が色々暴露していました。が、あれはやり方がひどくて、やはり暴露すべきではなかったです。あまりに個人情報すぎる……ご遺族の方の心情たるや本当に居た堪れません。

百条委員会でこの暴露情報が出されなかったとか色々ありますが、この件は取り扱えるわけがないですね。

ただ、今回の暴露話が背景にあったとして、それを表に出せないと分かった上で知事に総攻撃をしかけた県議会はもっとひどいです。県庁の中で起こった個人の良くない事例を知事が出せるわけないですよね。知事も県議もみんな知らないって言うけど多分知ってる、多分。

時系列的には完全に百条委員会が事件のトリガーになっているので、百条委員会の設置を強行した県議は自らが人の人生を大きく左右させたという責任を強く感じてほしい。


この件を総評して辞めるほどじゃないんじゃないかなっていうのが当時からの印象です。そんな大したものじゃないんじゃないかね……。

思うに

私の見ていた斎藤知事はコミュニケーション能力的には他候補より劣る。怒っている国会議員や県議、市長がいますけどその細かに連絡したりロビー活動をしたり、というところは疎かにしがちだったんじゃないかと思います。それを副知事だったり、周りの人がフォローすべきなんですが、そんな人も周りにいなかった。前回の知事選で金沢さんが知事になっていたら県職員の重役的な人がその根回しをしたことでしょう。

私も前に斎藤知事とランチをしたことがあります。その時は知事が40分くらい遅れて来られました。前の予定が長引いて…ということでした。大体こういうのは長引きがちなので多少は理解しています。が、今思うとそのあたりの時間の采配を考えてくれる秘書がいなかったのかも知れません。県民との話が弾んで長引いたということだったので、それはもう県民を優先するべきでOKなのですが、一応こちらも何人かお話をする予定の人を呼んだり、ランチのお店を貸し切ったりしていたのでだいぶそわそわしてしまいました。

そういうことが多分他にもあるんだろうなと、そして相手が政治家だと遅刻に対して怒るだろうなって思います。そういう積み重ねで今回の騒動まで発展してるだろうと予想してます。


これから頑張ってほしいです

今回の亡くなられた局長問題が全てではないと思います。それまでのコミュニケーション不足と不要な箇所の補助金を減らすにしても丁寧な対応が欠けての今です。当選されたからにはこのあたりを丁寧に進めてほしいと思います。

というか県議会の半数は斎藤さん嫌い、から入っているので何を言っても斎藤さんの言う事を聞いてくれない状況です。稲村さんの調整能力があればここでいい感じに進むのですが……。

正直先が見えない状況です、維新の中でもここまでの県政運営に不満を持っている人もいます。雪解けを目指して本当に県知事を頑張ってほしいです。


あと県職員の知り合いの数名から話を聞くと知事が誰になっても別にそんなにあまり変わらないって感じでした。知事に直接会う人も限られているし、世間で言うほどの感覚はない。好きも嫌いも別に…という。他には評価している職員もいました。私の知り合いなので皆、若手の職員です。

そして斎藤知事が視察に行かれたとある施設では、私が施設の代表と話をしたときに「今までいろんな人が視察に来たけど斎藤さんは細かいところまで見て褒めてくれる」と喜びの声をもらいました。パンフレット一つでも喜んで持ち帰ってくれたということがとても記憶に残っていたようでした。


そんなふうに報道とかネットで言われている内容といまいち一致しないなという話も自ら聞いていたりします。やはり自分で実際に演説を聞いたりその人自身の発信や活動を見てみないとわからないんだろうなと思いました。

なので選挙前から世間で言われるほど嫌われている訳では無いよと、今までやってきたことも自信を持って、直すべきところは直して、兵庫県をより良くしてくれることに期待しています。



あさうみ洋一郎 -芦屋みらい-

兵庫県芦屋市で日本維新の会の市議会議員として政治活動をしています。 ただいま31歳、7歳の娘と3歳の息子を子育てしながら活動しています!

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