芦屋温泉が無くなる見通し
芦屋市立あしや温泉が無くなると決まりました
第50号議案「芦屋市立あしや温泉の設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定について」
↑この議案が市から上がってきました、そして芦屋市議会も賛成多数で可決です。
一応来年3月31日までは営業していますので、まだ別れを惜しむ期間はあります。ぜひ皆様ご利用くださいね。
今回の議案の趣旨は、毎年1000万円~1500万円程度の赤字を出している公共施設、そして今後のボイラーや施設更新を見据えると40年、50年間で4億円くらい支出が見込まれるよと。
なので今のうちに手放して民間事業者に新しいかたちで運営してもらおうというアイデアが上がっています。
維新は民間主導への切り替えに前向きな政党です。ところが今回反対しました
なんで?
理由はいくつか上げています、議会で討論した内容としては
①経営改善の検討が十分になされていない
②廃止後の姿が不透明
③あしや温泉の公共的価値の評価が不十分
④財政負担額の示し方にも疑問
ここから長くなります!
①経営改善の検討が十分になされていない
議論が遅いよ
あしや温泉をなくそうかな、どうしようかな?って議論は令和7年9月に市議会に上がってきました。去年の話です。
令和7年10月に民間企業にあしや温泉の活用方法を調査→令和7年12月に市議会に結果報告
令和8年3月5日に市議会にあしや温泉廃止の方向で進めると報告
その後、3月16日に自治連合会への説明会
令和8年5月に地域の方向け、住民説明会
9か月間で廃止に向けて急速に動いているんですよね
そして廃止前提の話を3月に市議会に話を上げた直後に自治会や地域の方に話を聞く場を設けると、廃止という言葉が出る前に地域の方に話を聞くようにしてほしいですね…と。
令和9年3月末で今の業務委託の契約期間が切れるので、そのタイミングに合わせるために急いでいるんだと思います。
利用者優先ではなく契約優先で動いているためにこのスケジュールとなっています。
それならもう1年前からとか、早めに話を出してくれたらもっと住民理解が得られたのではないかな?
利用料の考え方が甘い
そして去年9月まで芦屋市内の公共施設の手数料の議論をしていたのです。そのときにはあしや温泉の適正額は481円でした(でもこのときはあしや温泉の活用をどうするか議論しているので価格は380円据え置きでいくことに)
ちなみに令和4年の際の適正額は404円(このときも380円据え置きにする判断)
今回の説明では赤字を無くすためには760円(2倍!)にしないといけないと説明が……
404円→481円→760円 と価格の適正額の変動が激しい。
正直もっと早く適正額を上げていれば業績の見直しはできたと思いますよ。
営業形態を見直せたはず
朝の営業を提案しましたが、職員が7名程度必要と言われました
朝清掃にそんなに人が必要なわけがないじゃないかと、僕が昔スキー場のペンションに住み込みでバイトしていたときは1つの浴場1人で1時間あれば清掃できました。男女別れているので2人必要としても時給単価を考えたら絶対朝営業の利益は見込めるはずなのに
個人経営の浴場では60人/日でなんとかやっていける、100~150人で黒字化を見込める
あしや温泉は平均270人/日の利用者です。客単価が安いのと敷地が広いことによる固定費の高さは経営にダメージを与えますが、これだけあればいくらでも経営改善できたよと思います。
②廃止後の姿が不透明
廃止条例決定後にあしや温泉跡地を活用してくれる民間事業者を募集します。募集期間などを考えるとあしや温泉が来年末に営業を終えてから1年間は稼働しない見通しです。
事業者募集にあたっての制約は「源泉を活用する事業にすること」
だけ。
他に色んな制約をつけると手を上げる事業者が少なくなってしまうので、できるだけ多くの事業者に参画してもらうためという考えがあります。
多分、今回の市議会で色んな意見がでたので住民の方々が利用できる温泉であり続けてくれるのではないかと…そう信じていますが
やりようによってはプライベートサウナとか高齢者向け施設となり、利用者のみ利用できる温泉とか、その活用は様々になります。
せっかくの源泉なので、住民の方々が幅広く利用できるような、そして災害時など利用できるようなかたちが良いですね。
できたらそのあたりも踏み込んで考えてほしかったよ、ということ。
③あしや温泉の公共的価値の評価が不十分
あしや温泉のヘビーユーザーは1500人、市内に限ると900人程度。
これだけの方(多分大体高齢者)の外出先になっていることは福祉的な側面からみるととても効果を発揮しています。
福祉において一番避けなければいけないのは社会的孤立。
外との繋がりが無くなると、その方を救う方法もなく、行政もどうしようもないのです。
そこまで言うと大げさですが、芦屋市の高齢者は29,000人なのでその内900人の外出機会を生み出していると考えるとかなり効果を上げている公共施設です。
そして 男性のほうが地域の孤立が多い。
(↑内閣府のホームページをリンクしています、興味があればデータをご覧ください)
せっかくおじいちゃんが外に出られる貴重な場を崩してしまうのはもったいないなと思います。
④財政負担額の示し方にも疑問
あしや温泉は令和7年の決算で約1000万の赤字なんですが
業務委託している事業者は上下水道費を支払っています、芦屋市の上下水道に対して
その金額が大体700万円程度だと説明がありました。この700万円は市全体の上下水道の維持費などに使われます。
あしや温泉の収支では確かに1000万円の赤字なんですが、一方で芦屋市の上下水道的には700万円を事業者から受け取っているんですね。それって単に1000万円の赤字とは言えないのでは……?
実質の赤字額って300万円になるのではないですか?
って聞いても行政に理解してもらえず首をかしげられてしまいましたが、未だにここが自分も納得がいかないところです…実際どうなんでしょうか…。
また、この部分もこちらから尋ねたので行政は答えてくれましたが、聞かなければ教えてくれないまま終わっていたので、できたらもっと説明をしてほしいなというところです。
民間導入は好きなんですよ、ただ反発強い施設をなくして民間活力を入れるにしては年間1,000万の赤字、40年後までに4億円必要ですという話は
年間利用者84,000人の施設を無くす要因としては弱いのではないかと。
海浜プールでもプール年間利用者は75,000人、図書館はさすがに多くて17万人……でもそう考えるとあしや温泉も引けを取らない利用者数ですよね。
収益施設としても福祉施設としてもあらゆる武器として持てたはずなのにもったいない、という思いが残るままです。
しかし、ここまで運営してくださった事業者さん、長年利用してくださった地域の方、そして残すことを検討してくれた行政の方々に感謝しています。来年末の営業終了まで皆で利用していけたらなと思います。
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